2006年05月02日

 NBAのプレイオフ1stラウンド、東部地区2位のマイアミ・ヒートと7位のシカゴ・ブルズが争ったシリーズの第5戦を観戦した。プレイオフ1stラウンドは数年前まで3戦先勝で勝ち抜ける方式が2ndラウンド以降と同じく4戦先勝方式に変更されている。戦前の予想はマイアミ・ヒートの4連勝。第5戦は開催されないだろうと言われていた。

 今回の旅で僕が観戦するチャンスがあるのはこの第5戦だけ。出張の時にスポーツ観戦をするのは案外大変で、まず行き先にメジャースポーツのチームがあるかどうかが問題になる。今回のマイアミにはNBAのマイアミ・ヒートとMLBのフロリダ・マーリンズがあるが、例えば合衆国の全部の都市にチームがあるわけじゃない。次にチームがあったとしてもシーズンにあうかどうかという問題もある。今回も冬がシーズンのNFLの試合はそもそも観ようがない。シーズン中だったとしても今度は滞在中にホームゲームがあるか、という問題もある。地元のチームがビジターとして遠征していてはしょうがない。

 日本でチケットの手配を始めた時にはまだシーズン中で対戦相手も日程も決まっていない状態だった。その後数日して対戦相手がシカゴ・ブルズに決まったが、公式サイトでは第1戦〜第4戦までのスケジュールしか決まらず、チケットも発売されない。しかたなく非公式サイトで購入することにした。非公式サイトではシーズン・チケットを持っていて、その試合を観にいけない人なんかが売りに出しているようだ。公式サイトでは定価のチケットも非公式サイトでは数倍のプレミア価格になる。まあ、それでもNBAを観戦するチャンスはそうそうないと思って購入することにした。席は中央付近の27列目。実際に座ると、選手が豆粒のように見える席ではなくそれなりに迫力もある。ただ、選手の表情がわかったり、飛び散る汗を目にするような席ではない。そういう席には$1,000以上の値段がついていた。

 第5戦のチケットを出発前に確保したので次の心配は試合がおこなわれるかどうかだ。マイアミ・ヒートは第1戦・第2戦のホームゲームを連勝し、シカゴに移動。マイアミの地元ということとスーパースター、シャキール・オニールがいるということでヒートを応援している身ではあるけれど、シカゴにとにかく1勝してもらうしかない。祈りが通じたのか、第3戦でシカゴ・ブルズが勝利し第5戦の開催が決定。安心して日本を出発することができた。

 チケットを購入した日から出発日までそんなに日にちがなかったので、日本に送ってもらうのはあきらめて滞在先のホテルに送ってもらうようにしていた。ホテルにチェックインする日にはチケットが届いているはずだというメールを受け取って日本を出発。ところがホテルに到着し、Fedexで送られてるはずのチケットを受け取ろうとすると、そんなものは届いていないという。このホテル、ブロードバンド・インターネットがOKということだったので、ノートPCとLANケーブルは持ってきていたのだけれど、なんとアクセスは無線LAN。よく考えればホテルで無線LANはありがちなんだけれど、この時にはたまたま無線LANカードを持ってくるのを忘れてしまっていた!

 しかたなくホテルにある、有料のインターネット接続PCを使う。これは自動販売機のように$1札を挿入して、マウスで開始をクリックすると5分間インターネットが使えるという代物。幸いメールはgmailに転送しているのでOKだと思いきや、このPCには日本語フォントが入っていない!当たり前なんだろうけれど。メールを開いても日本語のところは文字化けするだけ。仕方なくチケットを購入した際の確認メールを開いて、文字化けの嵐の中、チケットを購入したサイトのURLとメールアドレスを探しだした。

 まずはどうなっているのか確認するメールを送る。日本語が入力できないので仕方なくローマ字で打ち込む。実際のメールはこう打ち込んだ。

ticket ga hotel ni todoiteimasen.
fedex no tracking service de shirabetemitemo fedex de uketuke saretekara update sarete imasen.
asuniha todokuto omotte iinodeshouka?
結局、この後何度かメールと国際電話でやり取りがあって、購入したチケットは米国のディーラーがマイアミ・ヒートの4連勝でゲームが無くなることを心配して送付するのを保留していたためですぐに送るということと、申し込んだチケットはダブルブッキングで手に入らず同じゾーンの別のチケットになるためその分割引するとのこと。ゲームがあるかどうか心配云々は数日前の第3戦でシカゴが勝利した時点で無用の話だし、席が変わることとあわせて考えれば僕のオーダーは放置されていたんじゃないかと思うんだけれど。ともあれ、その席が変更になったチケットは無事に試合当日の午前中にホテルに届き、僕は外出先からホテルまでチケットを取りに戻ってからスタジアムに向かうはめになったけれど、試合を観戦することができた。

熱戦の舞台、アメリカンエアラインズ・アリーナに掲げられた選手のポスター
中央にはスーパースター、シャキール・オニール(奥)と若きエース、ドゥウェイン・ウェイド(手前)
熱戦の舞台、アメリカンエアラインズ・アリーナに掲げられた選手のポスター

 試合は第1クォーターをマイアミが25-19でリードするが、第2Qは15-19でリードを詰められ、ハーフタイムを挟んで第3Qはお互いリードを奪い合う展開になり21-23。トータルで61-61の同点になり勝敗は第4Qに委ねられることになった。バスケットボールの試合では勝つチームも負けるチームも大体80〜120点くらいのスコアになる。1度に入る点数は通常2点、遠いゾーンからのシュートだと3点、ファールに与えられるフリースローは1投1点。これだけの点数が小刻みに入るゲームなのに、勝敗を決するのは2,3点ということが多い。第4Qが終わって同点の場合にはオーバータイム(OT)という延長戦に入るのだけれど、このOTに入る試合も珍しくなくてシーズン中には1試合くらいはOTで決着が付いている。全体のスコアの中の100分の1点なのに!不思議なスポーツだ。そして、胃が痛くなるスポーツだと思う。

NBAプレイオフ1stラウンド第5戦 マイアミ・ヒートvsシカゴ・ブルズの試合開始
NBAプレイオフ1stラウンド第5戦 マイアミ・ヒートvsシカゴ・ブルズの試合開始

 例えばサッカーなんかは同じ1点を争うスポーツだけれど、なかなかゴールが入らない。1チームで2点もとれば上出来。自然と観ているほうはゴールが決まらないフラストレーションを溜めに溜めて、ゴールの瞬間に「ウォーっ」と一気に発散させる観戦形態になる。バスケットボールは相手の攻撃を防いでホッとするとすぐに自分のチームの攻撃が決まるか心配になる。相手の攻撃が決まり、自分の攻撃が防がれ、また相手の攻撃が決まる。もう4点差もつけられた。ここで攻撃が失敗して相手に決められたらもう追いつけないかもしれない・・・。10点リードしていても、流れを交互に変わっていくので相手チームがみるみる追い上げると、もう3点差まで追いつかれた・・・このままじゃ逆転されてしまう・・・と心配になる。この小刻み感が胃を痛くする。観戦の時の心理状態として似ているのはテニスだ。テニスもサービスとレシーブにわかれ、1ポイントづつ刻みながら、ゲームを取りセットを取り勝敗を決していく。心理戦の様相が強い。

 第4Qは序盤でマイアミ・ヒートがリードを奪い、そのリードをキープしていくことができて安心して観ていられる展開になった。第3Qまでバスケットボール特有のドキドキ状態が続いたので、これはこれで十分満足。あとはヒートの勝利を見届けようと思いながら観戦を続ける。マイアミ・ヒートはセンターのシャキール・オニールやアロンゾ・モーニングしか僕が知っている選手がいなかったのだけれど、実はガードのドゥウェイン・ウェイドという選手がエースなのだそうだ。シャックやモーニングが30歳台の中盤に差し掛かり衰えが見えてきているのに対してウェイドは24歳で10歳以上若く、これからのヒートを引っ張っていくことになりそう。このゲームでも28点を獲得し、両チームあわせても最多得点者となった。最終盤ではファール・ゲームも少しあり、第4Qは31-17、トータルでは92-78でマイアミ・ヒートがシカゴ・ブルズを下した。対戦成績はヒートの3勝2敗。2ndラウンド進出に王手をかけることができた。

マイアミ・ヒートがシカゴ・ブルズを92-78で下す
スクリーンにはシャック
マイアミ・ヒートがシカゴ・ブルズを92-78で下す

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2006年05月01日

 Everglades National Park(エバーグレイズ国立公園)はフロリダ半島の南部に位置する湿地帯。正確にはフロリダ半島の南端から50マイル北にある湖を水源とし、50マイルで数十cm分しか高度差のない非常に緩やかな川、なのだそうだ。この特殊な環境ゆえに貴重な生態系を維持していて世界遺産に登録されている。マイアミが観光地・リゾート地として栄えるにつれ、水需要の増大と排水による汚染によって環境破壊が進み世界遺産の危機遺産リストにも登録されるに至っている。10年程前だろうか、環境ホルモンが話題になったときに、ボートに乗った自然保護官がペニスの短いワニが大量に発見する映像をNHKのドキュメンタリーでしきりに放送していたのを覚えているかたもいらっしゃると思うのだけれど、あれがエバーグレーズ国立公園の湿地帯だった、というわけだ。

 エバーグレーズ国立公園は膨大に広い。google mapsでフロリダ半島の南端を見てみると広大な緑一色のエリアがある。そこがエバーグレーズ国立公園だ。公園の中にはErnest F. Coe、Royal Palm、Flamingo、Shark Valley、Gulf Coastという5つのVisitor Centerがある。エバーグレーズ国立公園の表玄関は公園の東側中央部のErnest F. Coe Visitor Centerで、そこから少し奥に入るとRoyal Palm Visitor Centerがある。このあたりがRoyal Palmエリアになるのだけれど今回はここには立ち寄らなかった。公園の入り口には「World Heritage」と世界遺産に登録されていることを示すプレートもあるようで1観光客としては行ってみたかったのだけれど、とても全てはまわりきれない。公園の南部にはFlamingo Visitor Centerがあり、Flamingoエリアと呼ばれている。このあたりはハリケーン・カトリーナとハリケーン・ウィルマの被害を受け、今も復旧の最中で規模を縮小して公開しているそうだ。ここにも今回は足を伸ばさなかった。

 僕が訪ねたのはGulf CoastとShark Valleyだ。マイアミからざっと100マイルほど、ひたすら西にクルマを走らせて、ちょうどフロリダ半島を横断するとGulf Coast Visitor Centerに到着する。荒野にただただ真っ直ぐな道を造ったということなんだろう、道は真西に真っ直ぐ伸びていて行程の真ん中あたりで1度北西方向に曲がり10マイルほど進んで真西に戻る。開拓者の国、アメリカを感じる。道路は片側1車線で中央分離帯のない対面走行、でも道幅はそこそこ広い。それで制限速度は60マイルだから時速に直すと100km弱。この道であれば日本だったら制限速度はよくて80km/h、ひょっとしたら60km/hなんてことになるかもしれない。実情にあわない制限速度にして、その制限速度が守られることを前提にした安全対策を施すというのは砂上の楼閣ではないかと思うのだけれど。

 なにしろ移動だけで何時間もかかってしまうこともあって少し気持ちが前掛かりになってしまっていて、気が付いたら(?)この道を時速70〜80マイルで走っていた。この速度だと対向車が大型車両だったりするとちょっと恐い。でも、まあ大丈夫。そうして例の2回のカーブを越えたあたりでふとバックミラーを見ると、非常灯をともしたパトカーが後ろに張り付いていた。あわてて脇に停車する。こういう時はどうするんだっけ?とにかくじっとしてないといけないんだったかな・・・。違反として取り締まられたら日本の反則キップとは全然違う制度なんだろうか。どこかに出頭とかしないといけないんだろうか・・・。警察官が運転席のドアの向こうに現われる。窓を開けると免許証を見せろと言われ、国際免許証と日本の免許証の両方を見せる。「合衆国の法律は知ってるか?」「はい・・・」「ここは時速60マイルまでだ」「はい・・・」「気をつけて運転してくれ」「はい・・・」結局お咎めなしで開放してもらえた。ラッキ−。その後は当然60マイルをキープ。それにしてもこれだけ広いエリアでパトカーとは対向車としてすれ違ってもいないので、誰かが通報したのか、衛星か何かで監視してたりするのだろうか。

 そうしてようやくGulf Coast Visitor Centerに到着。エバーグレーズ国立公園は雨季にあたる1月から4月までがハイシーズンのようで5月に入った今の時期はオフシーズンのようだ。そのせいなのか、そもそもこれくらいの人出なのか、Visitor Centerのあたりは閑散としている。それでもアメリカ人の家族やカップルが数組。ここでは1時間30分のボートツアーのアクティビティが提供されている。Gulf Coastはフロリダ半島の西側で、東側のマイアミが大西洋に面しているのに対し、こちらはメキシコ湾に面している。Gulf Coastエリアで水源の湖から流れてきた淡水とメキシコ湾の海水が合流している。Gulf Coastエリアには1万個の島があると言われ、海水と淡水が入り交じる沿岸に生育するマングローブが生い茂っているという。僕はボート・ツアーに参加しようとここまでやってきたので、もちろん参加してみた。ボートは珍しい動植物の観察できるゾーンでは速度を落として解説も交えながら進んでいくのだけれど、残念ながら英語力がおぼつかなくて解説のほうはあんまり理解できなかった。マングローブの茂る島々、その間を飛んでいく鳥たち、保護区なので誰もいない美しい砂浜等を眺めながら巡っていく。途中でイルカが見れるというゾーンがあってボートに乗っている公園のガイドと観光客全員で周りを見回したのだけれど結局イルカには会えずじまいだった。ちょっと残念だけれど自然相手なんだからしょうがない。

ガルフコーストのボート・ツアーからの眺め
エバーグレーズ国立公園のガルフコースト・ボート・ツアー

 Gulf Coastを後にして、Shark Valley Visitor Centerを目指す。Shark ValleyはマイアミからGulf Coastに向かうのに通った道を真ん中のあたりまで引き返したところにある。だけれどその前にお昼ご飯の時間だ。途中にJOANIE'S BLUE CRAB CAFEというエバーグレイズ湿地帯で捕れたアリゲータ料理を出してくれる有名なレストランにいってみたのだけれどCLOSEDとのこと。定休日?よくわからないけれど諦めてShark Valleyの近くにあったレストランに入る。と、ここにもエバーグレーズで獲れた「白身魚のフライ1きれ、カエルの足のフライ3本、アリゲータのフライ4個にコールスローとフライドポテトに揚げパン」というプレートのメニューがあり注文してみた。カエルは数年前に名古屋でHoneyがカエル入りラーメンを頼んだときに僕はどうしても食べることができなかったのだけれど、今回はほとんど何の抵抗もなく口にした。自分から能動的に動いたときには心理的ハードルが違うのだろう。よく言われるように鶏肉のような淡白な味だ。白身魚はCatfishという種類なんだけれどまあ普通の白身魚。淡白な味という以外になんということはない。アリゲーターはとにかく噛み切るのが大変で味よりもそのことの印象が強い。硬さは部位によって違うみたいで2切れ目はすっと食べることができた。まあ、いい記念になったというところだ。

エバーグレーズ産のフライ・プレート
手前:白身魚、真ん中:ワニ、奥:カエル
エバーグレーズ産の白身魚・ワニ・カエルのフライ・プレート

 Shark Valley Visitor Centerは前にも述べたとおり、マイアミからGulf Coastに至る道路の中ほどにある。この道路はエバーグレーズ国立公園の北側の境界にそって走っている。Visitor Centerからは公園の内側である南に向かい途中で北に向きを変えて戻ってくる往復30〜40kmほどの散策ルートが用意されている。自転車をレンタルして見てまわることもできるし、Visitor Centerのまわりであれば歩いてまわることもできる。僕はトラム・ツアーという日本でも観光地によくある1列に何人かが並んで座れるイスが何列もあって屋根と横の囲いはあるけれど窓の位置には柱しかないオープンなクルマに乗ってこのコースを2時間かけて1周するツアーに参加した。湿地帯は乾季ということで水がほとんどなく、ところどころ池になった水が残っているところがある。そういう場所ではGulf Coastのボート・ツアーの時に見た鳥をみることができた。道路わきの水路に時々ワニを見かけることができる。ソーグラスの木々。折り返し地点ではクルマから全員降りて、エバーグレーズのシンボルの1つ、タワーに登ることができた。このタワーは螺旋上のスロープで頂上に登ることができる真っ白なタワーでなかなか面白い形だし壮観でもある。登る途中で眼下の池にワニを見ることができるし、頂上からの360°の眺めは素晴らしい。このタワーのような場所は写真ではなかなか全貌を捉えることができないのでビデオの出番だと張り切るのだけれど、ちょうどこのタイミングで調子が悪くなってしまって、この後はカメラだけになった。残念。復路ではクルマが通る道にカメやワニが乗り出してきていて見応えがあった。そういえばお昼ご飯の時にカメ料理はでてこなかったな。

エバーグレーズのシンボル、シャークバレーにある純白のタワー
エバーグレーズのシンボル、シャークバレーにある純白のタワー

シャークバレーのトラム・ツアーで観れるワニとカメ
everglades_alligatorturtle.jpg

 本当はこの後、エバーグレーズ国立公園の周辺のレジャー施設で、エアーボートというスクリューが無くてボートの後ろに大型の扇風機のようなものが付いたボートで水深の浅い湿地帯を巡るツアーにも参加したかったのだけれど、もう戻らないといけない時間になってしまい、涙をのんで諦めることにした。もう多分、生涯ここに来ることはないだろう。あ、あそこにワニがいた!ようやく見つけたよ的な観光をしながらも、開発と自然の両立ということを考えさせてくれる貴重な場所だと思う。

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2006年04月30日

 仕事の関係で4月30日〜5月7日の日程でマイアミに行ってきた。2年前のワシントンDCの時と同じように、仕事の合間に観光もできたのでその様子を紹介する。

 マイアミでは、エバーグレイズ国立公園での散策、NBAマイアミ・ヒートのプレイオフの観戦、マイアミ・ビーチ、ストーン・クラブという名物のカニ料理、MLBセントルイス・カージナルスの観戦などを楽しむことができた。

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2006年04月23日

 今回の熱海旅行の〆は熱海海上花火大会。この花火大会は昭和27年から開催していて今年で55年目を迎えるそうだ。今年は今日が第1回。5月、6月と1回ずつあり、7月3回、8月4回と海水浴シーズンにあわせて回数が増えていき、9月〜11月まで1回ずつ、12月には3回開催される。4月下旬から開催するのは今年が初めてだそうだ。

 駐車場がどのくらい混むのか予想できなかったので、今日、古屋旅館をチェックアウトする時に事情を説明して花火大会が終わるまで駐車場を使わせてもらえないかと頼んでみたところ引き受けてもらっていた。駐車場に停めっぱなしだと今度は観光のアシがなくなるので出入りさせてもらい迷惑をかけたが、おかげで助かった。夕食の後、花火が始まる8時20分まで少し時間があったので車を古屋旅館の駐車場にとめ、ロビーで待たせてもらうことにした。みんな部屋で寛いでいるのだろう、ロビーには僕らとフロント以外に人がいなくてちょっと寂しい。

 フロントの人と花火の様子や、人出について軽く世間話をしていると、古屋旅館の料亭が離れにあってもう営業時間外でそこを花火見物の泊り客向けに開放しようと思っているが、よかったらそこで観ませんかと誘っていただく。ただし、ビーチで観るよりは遠いのと窓越しなので迫力には欠けますけどね、と。ビーチで目前で観たい気もしたが、結構疲れているの、振ったり止んだりの雨がどうなるかわからなかったので、関連席から鑑賞させてもらうことにした。

 離れは海岸の方向が一面窓になっていてテーブルのイスを外向きに並べ灯りをほとんど消してセッティングしてある。花火が始まれば全て消すのだそうだ。花火見物の宿泊客がちらほらでてくる。宿の人が誘ってもビーチにいく人も多い。それでも窓一面に10人くらいが並んでみていた。正面に1つ大きなビルがあるのが少し残念。父は海岸まで行きたかったみたい。僕も天気が良くければビーチで観たかったけれどね。

 熱海海上花火大会は最初に通常の花火、中段にコンピュータ制御で次から次へとリズミカルに打ちあがるデジタルスターマイン「アタミ コロッセオ2006」なるプログラムを経て、10尺玉10連発が続き、最後に最大の見せ場、熱海名物の大空中ナイアガラで終わる。コンピュータ制御ってなんだよと思っていたが、右斜めに10発くらい打ちあがったと思ったら今度は左斜めに10発というように、ラインダンスを見ているような不思議な面白さがある。

 大空中ナイアガラは圧巻。仕掛け花火でナイアガラを再現する花火大会は数知れずあるが、ここは打上げ花火でナイアガラを再現しようというのだ。その心意気がたいしたものだと思う。

大空中ナイアガラ
写真じゃうまく伝わらないけれど
大空中ナイアガラ

 大空中ナイアガラの炸裂とともに今回の旅行も幕引き。天候には恵まれなかったけれど盛りだくさんで、熱海を堪能した旅だった。

投稿者 yhiroaki (21:00) | クリックするとコメント画面へ (0)
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 旅行の初日の昼ご飯にまご茶漬けを食べようと山木茶屋にいったら、まご茶漬けは近くのまご茶亭で出すように変わっていて、まご茶漬けを食べ損ねた話を書いた。今日はそのリベンジ。晩ご飯にまご茶漬けを食べることにする。姫の沢公園を後に熱海の市街地を目指す。

 まご茶亭の開店時間まで少し時間があったのでお土産の買う。熱海銀座の周辺で温泉饅頭や干物を買う。親子五代のひもの造り干物屋を営んでいる釜鶴。ここの金目鯛の干物を自分たち用に買って帰り後日食べてみたら本当においしかった。

 市外にきたついでに昨日、七湯巡りの時に先人がいてできなかった小沢の湯で温泉卵をつくるのをやってみることにした。今回も小沢の湯までいってみると先人がいて、なんと青菜を温泉の蒸気で湯がいていた。今回は終わるまで待つことにする。向かいの酒屋でHoneyが卵を買ってきてくれる。塩を小包もつけてくれたのだそうだ。早速笊に卵を並べて蒸気の吹き出ている口へ。待つこと

小沢の湯の蒸気で茹でた温泉卵
小沢の湯の蒸気で茹でた温泉卵

温泉卵を食べるふみまさ
温泉卵を食べるふみまさ

 目指すまご茶亭は山木茶屋の近くにあり、今回もクルマは山木旅館に停めるよう案内される。山木茶屋がきちんときれいに片付けられた大座敷だったのに対し、まご茶亭は隅に雑誌が積んであるような少し雑然とした雰囲気のあるお店だった。まご茶漬に3品セットが付いたまご茶膳というメニューを3人で頼む。

 前菜の3点セットをたいらげ待つことしばし。まご茶漬け登場。づけ丼にだし汁がかかった状態で供される。追加のだし汁も持ってきてくれていて好みに応じて自分で足せばいいようになっている。まご茶漬けはやさしい味だ。あじな丼がおいしくて何杯でもいけそうな気がする味なのに対して、まご茶漬けはほっこりと沈み込む。

まご茶亭のまご茶漬け
まご茶亭のまご茶漬け

 さあ、次は花火だ。

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まご茶亭
0557(81)3063
静岡県熱海市中央町17-14

投稿者 yhiroaki (18:30) | クリックするとコメント画面へ (0)
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 MOA美術館を後にし、まだ雨が降っているが日本の都市公園100選に選ばれている姫の沢公園に行ってみることにした。日本の都市公園100選には、先日訪れた戦艦三笠の三笠公園も選ばれている。

 MOA美術館から山道を進み、姫の沢公園に到着すると、駐車場はがらがら。日曜日で夕方近くなってきたことと天候が悪いことの両方が影響しているのだと思う。クルマから降りて入り口を目指す。入り口の前で団体の観光客とすれ違う。旅程表のどおりに姫の沢公園に来たけれど雨ではどうしようもないねえといった雰囲気を醸しだしている。

 入り口から長い石段を登る。途中に噴水があって気を紛らわせてくれるけれど結構登るのは大変だ。登った先がどこの方面にいくのにも出発点になるエリア。シャクナゲが今頃咲いている時期だかシャクナゲ園にいってみようということになった。公園はすごく広くてシャクナゲ園までいくのにもひと苦労。なのにいった先にはシャクナゲがぽついぽつりといういう様子。ちょっと残念。場所が悪かったのかもしれないけれど。

 姫の沢公園は入場自由・無料で入り口にチケットの検札のようなものはない。観光客は入り口ですれ違った団体のほかにはほとんどいないわけで、公園スタッフもいないとなると僕ら以外ほとんど無人ということになる。これが結構物寂しくて、その寂しさに耐えられなくなってきて早々に引き上げた。ここは天気のいい日に、午前中のうちから訪れる場所なんだと思う。

 ハイキングコースもしっかりしているようだし、ネットの写真をみるとフィールドアスレチックの設備も充実しているようだ。今回は残念だったというしかない。

姫の沢公園
姫の沢公園

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姫の沢公園
0557-83-4995
静岡県熱海市伊豆山字姫の沢1164

投稿者 yhiroaki (16:30) | クリックするとコメント画面へ (0)
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 お昼ご飯を済ませ、じゃあ午後からどこにいこうかということになった。相変わらず小雨が続いている。実は今日は夜、熱海サンビーチで花火大会があって、花火を観てから帰る計画にしていた。そうでなければ次の日は仕事だし引き上げていたかもしれない。晴れていれば、伊豆・駿河・遠江・甲斐・信濃・武蔵・相模・ 安房・上総・下総の十国を見渡せるという、十国峠にいってみたいと思ったのだけれどこの天気だと霧で1国も観ることができなさそうだ。

 こういう時にはやはり屋内施設がいい。マリンスパあたみという、箱根旅行でいった箱根小涌園ユネッサンのような温泉テーマパークがあるのだけれど、ここは

Q 小さな子供(幼児)でも入館できますか?
ご入館に年齢制限はありません。
但し、3歳未満のお子様の利用は安全衛生上の観点から幼児プール及び2階浴室のみとさせて頂いております。
となっていて、父・Honey・ふみまさ・僕の4人で一緒に遊べる水着ゾーンでは幼児プールにしか入れない。これではしょうがないということになり却下。

 もう1つ観光地の屋内施設といえば美術館が挙げられる。結局、MOA美術館に向かうことになった。MOAはMokichi Okada Associationの頭文字をとったもの。岡田茂吉という人が設立した美術館だ。MOAというば大学1回生の時に文化祭でアイスクリームの模擬店をやっていて、頼まれて運んでいった先がMOAのサークルで岡田茂吉に関する展示をしていたのをおぼろげに覚えている。この日記を書くためにネットで調べていたら岡田茂吉は世界救世教の教祖で、「浄霊と呼ばれる、手かざしによる病気の治療などをおこなうことにみられるように、現世救済的な宗教(ウィキィペディアより)」とのこと。そういえば大学のグラウンドの側でお昼ご飯を食べているときに、近くで座っている学生の前で別の学生が座っている学生の頭のところに手をかざして念じている場面に出くわすことが何度かあったなあ。なるほど。

 この日は所蔵品の茶の湯の道具展をやっていた。茶の湯の道具は僕には良し悪しはわからないけれど、それはまあ他の美術品も同じ。やっぱり普通に調和のとれた道具は面白くなくて、ちょっと変わった道具に目がいく。Honeyは今でもお茶の先生のところに、ふみまさが生まれてからは本当に年に数度ではあるけれど、通っているので、こういう展示は僕よりもずっと見所があるのかもしれない。

 秀吉ゆかりの「黄金の茶室」も再現されていた。司馬遼太郎の夏草の賦を読んで間がなかったので興味深く観ることができた。夏草の賦は長曽我部元親が四国を平定し、織田信長と戦い、豊臣秀吉に屈服するまでの物語。秀吉は田舎ものには黄金の茶室に招いて財力を見せ付けることで圧倒し、洗練された相手には侘び寂の茶室に招いて文化の力で圧倒したのだそうだ。長曽我部元親は黄金の茶室に招かれ度肝を抜かれてしまう。

 MOA美術館は展示室では写真・ビデオの撮影は禁止。最近、他の美術館から借りて展示している美術品は別にして所蔵品についてはフラッシュ撮影のみ禁止とか、場所によってはフラッシュ撮影もOKという美術館が増えてきたけれど、ここはまだ禁止とのこと。もちろん美術品の保存が大事だと思うし、ミュージアムショップで画録を買って欲しいというのもわかるのだけれど、記念撮影は別物だから、フラッシュなしでも許可してもらえるようになると美術館に運んで美術に興味をもつ人も多くなると思う。僕はワシントンDCの国立美術館でモネの日傘をさす婦人の横で記念写真を撮ったのが忘れられないいい思い出になっている。

 展示をひととおりみてまわり少し休憩しようということになり、同じ敷地内で別の建物になる茶室 一白庵という喫茶に向かう。生菓子と抹茶がいただけるとのこと。いってみると生菓子は売り切れていて干菓子だけになっていた。実は僕は干菓子があまり好きではない。甘いものは大好きなんだけれど、あの粉っぽい感じが嫌なのか、自分でも良くわからないけれどとにかくあまりおいしいとは思わない。残念。それでも干菓子と抹茶を注文する。テーブル席に座り干菓子を食べながら写真を撮っていると、撮影禁止ですとたしなめられる。それは失礼しました、という感じ。

 茶室のあるあたりを歩いていると、小雨にけむって木々の緑がしっとりとして気持ちが落ち着く。ひと息つけたのでそろそろMOA美術館を後にする。

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MOA美術館
0557-84-2511
静岡県熱海市桃山町26番2号

投稿者 yhiroaki (15:00) | クリックするとコメント画面へ (0)
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 お昼ご飯は美旨という鮨屋にいくことにした。ネットで評判が良かったので旅行に行く前に予約をしておいた。別荘族や旅行客に人気があり、東京から通う人もいるのだとか。熱海の賑やかのゾーンの比較的端のほう、昨日いった起雲閣から比較的近いところにある。

 駐車場があるとのことだったが、お店の前は普通の道路。Honeyがお店の人に聞いてきてくれる。お店から少し離れたところに駐車場を借りているのだそうだ。父とふみまさを残して、場所を聞いてくれたHoneyと僕でクルマを停めにいく。美旨はカウンターが6席、座敷に4人がけの食卓が2つというこじんまりとしたお店だ。メニューは、おまかせ料理というのが値段別に用意してあってこちらがメインのようだったけれど、お昼ご飯でそんなに食べなくてもいいねという話になり握りを頼んだ。

すし処 美旨の握り
すし処 美旨(みよし)の握り

 鮨はどれも新鮮でおいしかったけれど、写真でもみてのとおり、あまり手が加えられていない素材で勝負、というパターン。ひと手間かけた江戸前が好きな僕としてはちょっと残念だった。なんというか、ぱくぱくぱくっと無意識のうちに全部食べてしまったような感じ。おまかせ料理を頼んでいれば、鮨以外の料理ものも出てきたようなので違っていたのかもしれない。次にここに来る機会があればおまかせ料理を頼んでみたい。でも、熱海は今回でかなり満喫したので、なかなか難しいかな。

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すし処 美旨(みよし)
0557-82-5469
熱海市昭和町13-1

投稿者 yhiroaki (13:00) | クリックするとコメント画面へ (0)
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 古屋旅館をチェックアウトする。あいにくの小雨。その中最初に目指したのは熱海サンビーチと国道の間にある貫一お宮の像。貫一・お宮はもちろん尾崎紅葉の小説、金色夜叉の登場人物。とは言っても僕は金色夜叉は読んでいないし、テレビドラマや映画でちゃんと観たこともない。ただ、貫一の許婚だったお宮が、お宮の両親の思惑から資産家に嫁ぐことになり、別れのシーンで復讐を誓って敏腕高利貸しになる、というストーリーは知っている。

 貫一お宮の像はその別れのシーンですがりつくお宮を貫一が足蹴にするシーンを像にしているという、なかなかエキセントリックなものだ。ここでの最大の目的は貫一お宮の像の前でHoneyと2人で像のマネをするというもの。小雨が降っていたこともあって嫌がるHoneyを何とか説得し、父にカメラを託して、像の前に立つ。ふみまさを抱いていたのと地面が濡れていたことで思い通りの写真は撮れなかったけれど、記念写真にはなった。この時の写真はHoneyの同意が得られず、ここで公開するのは断念。

素の貫一お宮の像
貫一お宮の像

 近くにはお宮の松なる松の木もある。これは2代目で先代は別の場所に移植されたのだそうだ。

お宮の松

 金色夜叉スポットを後にして熱海サンビーチのほうへ足を伸ばしてみることにした。夏場はここに大勢詰め掛けるのだろう。最近は熱海も元気がないので夏場でもそれほど人は多くないかもしれないけれど。もちろんこの時は砂浜に人は疎ら。それでも何組か傘をさしながらビーチを散歩している。夏になれば海の家が建つのだろうか。木で作った骨組みのようなものが四角く設置してある。ふみまさは砂浜を気に入ったみたいで、両手で砂をすくって持ち上げ、頭の上で手のひらからこぼれるていくのを何度も何度も眺めていた。

熱海サンビーチにて

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 晩御飯で酔っ払ってうたた寝をした僕は夜中に目を覚ました。結局、15,6畳ある広い和室では父と僕が寝て、洋室のツインベッドの1つでふみまさとHoneyが寝る部屋割りになったようだ。僕がごそごそしだすと父も目を覚ましたようだ。2人でもう1度露天風呂に入ることにする。お湯を止めていてぬるくなっていたので、蛇口をひねってお湯を熱いのに入れ替える。

 今度はふみまさはいないので、気楽な入浴。こうやって好きな時に入れるのが部屋風呂のいいところ。父といくつか言葉を交わす。露天風呂は和室から続いていて、洋室で寝ることになったHoneyは結局まだこのお風呂に入っていないようだ。ちょっと悪いことをしたかもしれない。明日、しっかり入ってもらうことにしよう。

古屋旅館 夜の露天風呂

 朝ごはんはまあ普通の旅館の朝ごはん。素材には気を遣ってあるようだ。ふみまさは夕食の時に朝ごはん用のふりかけも貰っていた。いつも思うのだけれど、旅館の朝ごはんは普段よりよほどたくさん食べることができる。ご飯もお茶碗に3杯くらいは普通だ。晩ご飯をあれだけたくさん食べるのに不思議だなあと思う。

古屋旅館の朝ごはん

 朝ごはんを終え、チェックアウト時間までゆっくり過ごすことにする。なにしろ今回の旅行のメインなんだから。少し休憩した後で、今度は父が大浴場にいき、Honeyが露天風呂に入ることになった。ふみまさと僕もお相伴で露天風呂に。結局僕は大浴場には入らずじまい。朝の明るい日差しの中で入るのは夕方の日差しや夜中の照明の灯りの中で入るのとまた違った気分になる。なんというか、やっぱりさわやかというか、のんびりした中にもこれから1日が始まるぞ!という気持ちになる。

古屋旅館 朝の露天風呂

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古屋旅館
0557-81-0001
静岡県熱海市東海岸町5-24

投稿者 yhiroaki (10:00) | クリックするとコメント画面へ (0)
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